20090425-26 OSCC SUPER SLALOM IN MEIHAN
2009年 JAF 全日本ジムカーナ選手権 第2戦
OSCC SUPER SLALOM IN MEIHAN
開催地:名阪スポーツランド Cコース(奈良県)
天候:くもりのち雨(1本目のN2クラス途中から降雨)
路面:DRY→WET
気温:8~9℃
結果詳細はこちら
All Japan Gymkhana & Dirt Trial(結果速報サイト)
まるで冬が逆戻りしたような凍てつく寒さに
追い打ちをかけるかのごとく、吹きすさぶ風と降りつける豪雨。
スピード競技を開催するには無情な悪天候の中、
全日本ジムカーナ選手権第2戦が開催されました。
ゴールデンウイークに差し掛かろうかという春の陽気など
微塵も感じられない、ハードなコンディションとなった今大会。
ですが、そこにはドラマティックな結末が待っていたりするのです。。。
極寒の名阪で観た、素敵な瞬間を今回はレポートしたいと思います。
土曜日から名阪入りしたものの、ゲートオープン前から本降りの雨。
土曜日の慣熟歩行(実際にコースを歩きながら走行レイアウトを確認できる時間)では、
コース上に川というよりも、池ができている状態。。。
傘を差していても、吹き飛ばされそうになってまともに差せません。
これは去年遭遇した雨よりもかなり厳しいかも。。。(TдT)
今回は、先日ここ名阪スポーツランドでお仕事をさせていただいた、
国内ジムカーナ競技車両で改造範囲の一番広いDクラスに
『ADVAN名産大K-one隼+1』でエントリーされている、
小林キュウテン選手の応援に行って参りました。
4/25(土)の公式練習では、激しい雨でみんなが走行をキャンセルする中、
Dクラス唯一1本目の走行を行った小林選手。
全車出そろった2本目の練習走行でもクラストップのタイムをマークし、
ライバルに対して1歩差をつける結果となりました。
小林選手の勝つということに対する考え方は非常に情熱的で、
他の選手よりも一層熱くて強い想いを間近で拝見する度、
いつもその気迫に圧倒されてしまいます。
そして、みんながやらないことに対しても果敢にチャレンジする姿勢や、
いろんなものを自分の力にして、勝つということに全力を注ぐ姿に
観ている側もとても勇気をもらってしまうのです。
速く走るということは一筋縄ではいかないけれど、
いろんなところへパワーを発して、みんなから元気をもらって
みんなで頑張っていこう、応援しようという気持ちにさせられる。。。
勝利の糸を手繰り寄せるために前向きな相乗効果を生み出せる小林選手は
運も味方につけることのできる人なのではと思ってしまうのです。。。
Photo by 舞舞
土曜日に確認した天気予報では、明日はドライとのこと。
私自身も明日はすっきり晴れた中での決勝を期待していたのですが。。。
天気予報、大外れ。
私も全く疑わずに雨準備なしで名阪に向かいましたが、
決勝1本目の走行が開始されてまもなく雨が。。。
昨日の公式予選はまだ気温が13~16℃以上あったのですが、
今日の気温、8℃って。。。(;´Д`A
本当に冬です。
日曜日に写真撮影でご一緒してもらったお二人にも
非常に寒い思いをしながら写真を撮って頂きました。。。
ですが、この予想外の天候が
決勝に向けたマシンセットの方向性をどう決めていけばよいか、
判断を難しくさせてしまう要因になってくるのです。
大粒の雨が一気にざーっと降るかと思えば、
小雨になって晴れ間も見え、回復の兆しも見せる、いやな天候。
タイヤもそうなのですが、エンジンの燃調に関しても
気温・湿度・気圧・降水量などから得られるいろんなデータによって
細かく設定を変える必要があるのです。
いよいよDクラス1本目の走行、というところでも。。。
直前まで弱まっていた雨脚が一気に強くなってしまいました。
車高が低いDクラスの車両は視界が遮られるほどの激しい水しぶきをあげながら
何とかコース上にとどまりラインをトレースしていきます。
Photo by ZUME
小林選手も雨の中の決勝1本目はクラストップという良い結果だったものの、
気持ちのよいドライビングとはいかず、走行後の表情は固いものでした。
午後になり、2本目の走行が始まっても難しい天候が続きます。
もうこのまま晴れてしまうのかと思うような日差しの彼方には、
まだまだ鬱蒼とした雨雲が風上からどんどん押し迫っていました。
でも、なんとか二本目は気持ちよく走ってもらいたい。。。
中国で仕事をしている社長に忙しいだろうと思いつつ、
電話をかけてこちらの状況を伝え、指示を仰ぎます。
こういうときにもっと自分でできることがたくさんあれば。。。
でも、とりあえず現状でできることを考えて、
ちょっとでもプラスになるように行動しようと思いなおしました。
そうこうしているうちに、いよいよDクラスの二本目走行が始まりました。
小林選手もマシンの中でじっとコンセントレーションを高めていきます。
ぎりぎり直前の時間までしっかりと温められたタイヤを
絶妙のタイミングで瞬時に取り付け、いよいよこの日最後の走行に向け
隼号がピットを後にしました。。。
Photo by 舞舞
そして。。。
いよいよ小林選手の2本目走行開始というところで。。。
暗くのしかかっていた雨雲がひいて一気に晴れ間が広がり、
先程までの激しい雨でフルウエットとなった路面にキラキラと光りが反射して
輝かしい舞台を作り上げてしまったのです。。。
雨の後の澄み渡った青い空には、勝利の女神がもたらしたかのような虹。。。
観る者を魅了せずにはいられない最高の舞台の中を
水しぶきをあげ、陽の光を一身に受けながらきらめくコースを駆け抜ける、
ラストゼッケン152番。
photo by 舞舞(左)&ZUME(右)
この日は本当に奇跡的な瞬間を目の当たりにすることができました。。。
私もいろいろとレースを見てきましたが、ここまでの素晴らしい経験は初めてです!!
あまりの美しい光景に、この場に遭遇することができて本当によかったと
心底思ったのでした。。。
ドラマティックオプションを引き寄せられる者のみが生み出すことのできる、
最高のシチュエーション。。。
これもいろんなものを引きつけて勝利の力にできる、
小林選手のポジティブさのたまものなのかもしれませんね。。。
前半セクションではあまりの水量にヒヤッとする場面もあったそうで
1本目よりも若干タイムを落としてしまいましたが、
それを後半セクションで見事に挽回、1本目のタイムを上回るベストを出して
見事、クラス優勝っ!!
この華のある舞台で結果をきっちり出せるところも、
さすがシリーズチャンピオンなのです。。。
あとは小林選手が満足のいく走りをされたかどうか。。。
ゆっくりとパドックに戻ってくる隼号に近づき、
小林選手から発せられる第一声を緊張しながら待ちます。。。
「すっげー気持ちいいっ!!」
その言葉に一気に緊張がとけて、思わず顔がほころびます。
みんなも集まってきて、小林選手の周りがあっという間に笑顔の人だかりになってしまいました。
あれだけものすごい悪天候だった空もいつの間にか
みんなの気持ちのようにこんなにすっきりとした青空になっていました。。。
Photo by 舞舞
表彰台で「こんなにガッツポーズしたことはない」と最後にコメントされた小林選手。
4年連続シリーズチャンピオンといえども、勝つことは容易ではありません。
失敗や後塵を拝する日々があり、さまざまな苦労や努力を重ね、
それが報われた時に感情が爆発するのだと思いました。。。
Photo by 舞舞
このレースウィーク中、小林選手に同行させてもらって、
私自身緊張しつつも非常に勉強になりました!!
本当に普通ではありえないような経験を間近でさせてもらって。。。
スーパーメカのナベさんからも直々にジムカーナのことを
いろいろ教えていただいたり。。。
お忙しい中いろいろとありがとうございました!!
この場を借りてお礼申し上げます。。。
私もまだまだひよっこですが、いつかドライバーさんやライダーさんの
かゆい所に手の届くようなスキルを身につけられるように
日々精進していかなければっ!!
みんなが最高に気持ちよく走ることができるためのサポートができるよう、
これからも東奔西走頑張りますっ!!









